「…まあ、学年が違うんだから彩乃がいないのは仕方ないことでしょ、悠輔。割りきりなさいよ。子供じゃないんだから。」




「……」






子供みたいに無言を通し抜く俺に鈴音は呆れたようにため息をついた。





「ホテルに戻ったら、電話すればいいでしょ??」






「…いいな、それ。ありがと、鈴音。」




喜ぶ俺を見て、鈴音は寂しそうに微笑んだ。






「…鈴音も、懲りないなあ。」





日和が、小さくそう呟いたのが聞こえた。どういう意味なのか。




「さっ、悠輔、鈴音!!昼飯いこ!!」





日和に投げ掛けようとした疑問は日和に伝わることはなかった。