映画は高校からサックスを始めた女の子が主人公だった。
同じサックスパートの先輩からいびりを受けたりしながらも仲間と全国に挑む、という話だった。
正直、始めて1年で全国にいけるほど吹奏楽の世界は甘いものじゃない、そう思ったが、彩乃をみればなぜか泣いていて女の子はよくわからないと思った。
どこに泣ける要素があった?考えてみてもわかるはずもない。
エンドロールが始まって出ていく人もまばら。けど彩乃は楽しそうにサックスを吹く女の子とその仲間のアンサンブルを終わるまで眺めていた。
彩乃は中学のとき、アンコンのときだけはテンションが高かったからな…
アンサンブルがすきなんだと思う。
(アンコンとは…アンサンブルコンテストの略称である)

