「遅刻!彩乃と悠輔は外周いってこい!」 顧問の声で俺たちはしぶしぶ外周に向かった。 「やだね、先輩」 俺たちの顔にはすっかりもとの笑顔が戻っていて明るく輝いていたように思える。 「だな!」 俺の、いや、俺たちの夏休みは、 まだ始まったばかりだ。