「…絢、ちゃん…っ絢、ちゃん…っ」 絢ちゃんの名前を呼びながら走った。 昇降口まで来ると、同じホルンの友達と話す絢ちゃん。 「絢、ちゃん…っ」 昇降口に入るとすぐに、絢ちゃんの名前を呼んだあたし。ホルンの友達も絢ちゃんも、2人ともすごくびっくりしていた。 あたしが泣いているから。 ごめんね、あたしがこんなんだから、迷惑かけてばっかりだ。