しばらくその場に座り込んで呆然としていた。 「…彩乃??そんなとこに座り込んで何してんだ??」 それは、中学の頃から聞きなれた、先輩の声だった。 いつも、あたしがピンチのときに現れる。 あたしだけの、ヒーロー。 不安だよ、先輩。 あたし、怖くてたまらないの。