「ん。まあな。トロンボーン奏者として一番話あうのは彩乃かも。同輩じゃあな。あとは、悠輔先輩かな。上手いし、憧れてる。」 「あたしも話は耀太かな。小林先輩は正直上手すぎてレベルが違うっていうかね。」 あと、鈴音先輩とか。 そう口にだそうとしてやめた。 あの日の、鈴音先輩の姿がどうしても瞼の裏から、離れない。 なんで、うつむいてたのか。 あたしはもう、心に不安が残って、消えない。