「はぁ、はぁ…っ」 息が切れても走り続けた。 止まってしまったら恥ずかしさと困惑で、頭がどうにかなってしまいそうだから。 「あ、彩乃?!」 遠くから中学時代から聞き慣れた声がした。 「…先輩…っ?!見つかる…っ」 足速いよ、文化部の癖にーっ!