部屋が変わった軟禁生活の変化から、食事の際、日向君と一切話さなくなるようになった。 引き戸式のこの部屋の扉だけ開け、御膳だけ置いていく。そんなスタイルに逆戻りした。 が、それとは逆に、鶴来さんとは嫌でも顔を合わせる羽目になる。あくまでも此処は、“鶴来さんの寝床”だからだ。 不自然に汚れた衣服のまま、フローリングの床の上でいきなり寝た事もある。 いつでも彼は、疲れたようなだるさを持っていた。 するとふと、彼が寝ている間に首を絞めては、と思ったりもする。