蕾は未だに咲かないⅠ



ユウ。鶴来、悠貴さん。

その人に決して交わる事のなかった俺は、料理を作る専属として“呼ばれ”、関わることとなった。


振り返れない。輔さんの冷たくて濁った瞳を見ると、呑み込まれてしまう気がする。

目を合わせたらやばい。


「…そうだよね。だったら張り切るのも仕方ないよな。」

「………」


そうだ、俺は鶴来さんに刃向かわないよう、神経を逆撫でしないよう、こうしているんだ。