雨の音が聞こえる。 破壊を促す音が聞こえる。 心臓が波打つ音が聞こえる。 ざあ、と鳴る音が何なのか、分からない。 「それじゃあね、明津ちゃん。」 トン、という音で我に返った。どうやら通話は終了し、輔さんは急用が出来たらしい。幸運と言うか何と言うか。 とにかく、あたしはもう此処に居座るつもりはなかった。