吐息の熱だけが上昇して、呼吸だけが荒くなっていく。 身体は冷えていくばかりで、心は冷静に状況を見据え、どこか蔑むような目で彼を見つめる。 けれどそれだって、ただ欲望を掻き立てるモノでしかない。 「何それ。」 あたしの目を、真っ黒な闇が覆っていく。 冷たいその手の体温がじんわり広がって、布が擦れる音と、彼が息を吐く音が聞こえる。