抱き締めた肩を強く手で抑えると、すんなり顔を胸元にすり寄せる幼い身体。


 ――生きた心地がしない。

 今はいつ?何時?俺らの誕生日はもう過ぎた?


 ねえ。

 閉じ込められてから、一体どれくらい経つんだろう。


 生きた心地がしない。

 夢のような気がする。


 けれど現実は、すっぱりとそれを切断して悪夢だと思いたい最悪な方へと導いていく。