逃げ出す事も出来たはずだ。


 そうすれば、もしかしたら今よりももっと良い朝が見られるかもしれない。

 もっと、笑えたかもしれない。


 ――けれど結局、俺らはずっと待ってる。


 逃げるんじゃなくて、その“終わり”をずっとずっと待ってる。待ちわびてる。