ユウと呼ばれた男の人は、無表情と冷たさを一切変えない。 でも…確か、車の中で抱き留めていたとはこの人だったと思う。この低くて、まるで相手にしていないと思わせる声。 間違いない。成る程、この人に迷惑をかけたのか。 納得したら、楽になってきた。多分、疑問が解決出来たからだ。 「そう、でしたか。申し訳ありません。」 「申し訳ねぇと思うんなら、口外無用だ。いいな。」 「はい。」 むしろそうする。 あたしには、そんな口外する人も居ないし。