◆ 情事が終えれば、本当にやってしまったのだと、激しい吐き気と生理的なのかどうか涙が流れそうになった。 それでも、息を止めるくらいにそれらをせき止めた。 視界に入っている、半裸の姿になった輔さんが窓を開けて煙草を吸っていた。 それさえも見つめる事が出来ないあたしは、きっと放心状態なのだろう。 あたしは必死に身体に力を入れ、なんとか上半身を起き上がらせる。 裸のままなのは何となく嫌悪感がして、シャツと下の下着だけを着た。