遠ざかる意識の中、懐かしいような悲しいような声が、頭に響いた。


『何も間違ってなかった。

 これでいいんだ、
 これで。

 俺はそう思う。』


――間違えた道でも、あたしは行きたいと思う道を行く。

そこに貴方が、いるから。