びくうぅ、と電気が走ったように驚愕する日向君もさして気にならず、その冷たさの帯びた手をあたしの首筋に当てる。 冷たくて気持ちいい。 「ちょ、お前、」 「ぁ…」 なんか、目が回ってきた。 力が抜けて、掴んだ日向君の手も零れ落ちる。そしてそのまま、目蓋が閉じていくのが分かった。 ぐるぐる、と。 脳が回って、気持ち悪い。 「おい?」 そしてあたしは、突然襲ってきた眠気に目蓋を完全に閉じた。