~桜花~




その片方にものすごく見おぼえがあって、
そこから視線が外せなかった。




彼女..いたんだ




そっか



そりゃあ色摩君はカッコいいし、モテるし。




彼女の一人や二人いてもおかしくないでしょう




席をいきなり立った私を不思議そうに見る静。




どうやらこっちの世界に戻ってきたらしい



「どうしたの?」



「ううん、行こうか」



「あ、うんそうだね」



私達は席を立って店を出た。