~桜花~




「カッコいいね~唐島さん!」




「そうだね」




「なんか楓夏ばかりずるい」




なんでそうなるのか



「あのねぇ」




「唐島さんと桜ケ丘の飯島さん、付き合ってるのかな」




「さぁね、腐れ縁って言ってたし」



それと付き合っているのとは少し違うんじゃないのかな、と思ったけど口には出さない。



だってこれ以上ややこしいのは嫌だし。




静は何か妄想しているのか一人ニヤニヤしている。はぁ、静ってば自分の世界に入るとなかなか戻ってこないからなぁ




そんなことを思いながら窓の外を見る。