歯切れの悪い返事に一瞬疑問が浮かんだけれど、 あまり深く追求はしない方がいい気がした。 「そうですか、それじゃあ私達はこれで」 「おう、気を付けて帰れよ!」 「ありがとうございます!」 小鳥遊先生と別れて改札口に入る途中、一人の女の子が こちらを振り返った。 「いいよねぇ~小鳥遊先生!ってかそんな担任を持つ楓夏が羨ましいわ」 「そうそう、何でうちの部活に入ってる生徒で小遊鳥先生の担当があんたしかいないのよ」 「あたしも小鳥遊先生に担任になって欲しかったわ~」