~桜花~





思ったよりも低い声。




「あ、ハイそうですが」




「はじめまして、桜蘭高校生徒会長、唐島瑠維です。
剣道部から話は聞いているよ、凄い子が一年にいるってね」



「え?」



確か桜蘭とはまだ試合はしてない気がするけど..



頭の中のクエスチョンが伝わったのか、唐島さんが小さく笑って種明かしをしてくれた。




「あぁ、ごめん、桜ケ丘の剣道部主将から聞いたんだ」



あ、そういうこと..




「彼女は俺の腐れ縁でね」