~桜花~




生徒達、(特に女子から)の絶大な人気がある。
そして今も囲まれている燐ちゃんは、女の子達に笑顔で応対している。




あんたはホストかっ!と突っ込みたくなるけれど




がまん、我慢。





「先生、どうしたんですか」


「もしかしてうちらの事待ってたとか?」



黄色い声で興奮気味に話す子達。あぁ、さっきまでの試合が嘘のようだ。



「あぁそれがな」


「もしかして来週開催される陸上大会の打ち合わせ?」



思い付いた事をふと口にすると、燐ちゃんが笑顔で答えた。



私にはその笑顔、いらないのに



「ん~..まぁ、そんなとこ」