「なに、今の風!」 「分かんない!とりあえず、今日の練習はここまで!」 剣道部のみんなと、体育館を半分使っていたバスケ部が一斉に片づけを始めた。 とりあえず、よかった 「やったみたいだな」 ふと後ろを振り返ると、色摩君が立っていた。 「うん、何とか」 「色摩くんはどこにいたの?」 「俺は東棟」 「そっか...」 「敵は一人じゃなかった」