~桜花~




感触はあったつもりだった


が、気付けば地面にたたきつけられていた




「ったーい」




普通ならきっと死んでいたのかも





一瞬恐怖が襲ってきたけど首を振った。




怖がったらダメ、そこで終わりだ。




こっちが怖がるとやつの調子を上げてしまう。




少しでも弱いところは見せない、見せちゃいけない!




ぎっとやつを睨んで重たい体を起こした




大きく深呼吸をする





そしてゆっくり瞳を閉じた。