~桜花~




「あれ?四月朔日」




「今日は用事があるんじゃなかったの?」




し、しまった!部活サボってたことがばれちゃう!




「あの、えっと..すみません!」




みんなが何かを言う前に再びドアを閉めて誰もいない場所を探す。




体育館倉庫の裏―――ここならだれにも見つからないよね




誰もいないのを確認して、瞳を閉じた。





心の中で唱えると、光がともり、数珠が剣に変わった。




ぎっしり握ると、気合いが入る。




よし、いこう!




再び扉を開けると、鬼がまだうろうろしていた。