~桜花~





声の先はおそらく




「学校だな」




「うん」





私達の通う、桜花高校だ。



「とりあえずこの話は後だ」




「うん」




行くぞ、私を置いてどんどん先を走る色摩君。
その身体能力はあまりにも凄過ぎて、距離がどんどん離れていく。





私もそんなに足は遅くないはずなのに。