力のある者――― 「その力のある者はこう言っていたらしい、自分の封印がいつか解かれし時、新たに 力のある者が現れるとな―――そして今、長く封印していたものが、解かれようとしている。 楓夏ちゃん、要と協力して鬼を封印してくれへんか?」 そんなこと言われたって..私には 「無理です」 自信がない、何に対しても、だって私が?今まで普通の女の子だったのよ それなのに――― その時、静の言葉がよみがえった。