~桜花~




「さて、突然の事で驚いたやろ」




関西弁で話をするおばあさん。初めて生で聴くかも、関西弁。





「はい、突然のこと過ぎて何が何だか分からなくて。正直昨日起きたことが本当なのかどうかも定かじゃなくて」




「分かるわ、初めは誰だってそうやで」




小柄で、小さな、そして穏やかな瞳をしたおばあさんは、笑顔でそう言うと、お茶をすすった。




「うまいな」




「ありがとうございます」




「楓夏ちゃんも、飲んでみ」




「はい、いただきます」



言われるがまま、一口お茶を飲んでみた。お茶の苦みと甘さがほんのり口の中で広がって

美味しい