~桜花~




そして、色摩君の言った事を思い出す




「ここに宿りし神剣よ、現れたまえ!」





精いっぱい手を伸ばすと、胸元から光がともり、
それが月に反射するかのようにまっすぐ伸びて
反射して私の胸に戻ってくる。




手にはしっかり柄の感触。




少し重たいけれど、でも今はそんな事言ってる暇はない。




嬉しさのあまり飛び跳ねたくなるけれど、喜んでもいられない。






ここは一発やるしかない!






「来い!」