~桜花~



「オマエウマイカ?」





「だから言ってるだろ?お前に喰わせるものなんかないってな」





色摩君は数メートル先にいて、私をかばうかのように背を向けている。




とりあえず、そこからさらに右に移動して、
トイレの近くの茂みに隠れることにして、そこからじっと色摩君を見る。





ここなら丁度二人の間で見ることが出来る。



色摩君はゆっくり瞳を閉じた。