色摩、要 私の視線が合ったのが分かったのか、 すっと視線をそらして、再び歩き出した。 何だったんだろう? 疑問ばかりが残る。 考えすぎなのかもしれないけれど、彼の瞳が気になってちっとも部活に集中出来なかった。 「お疲れ」 「お疲れ様、掃除と片付け、どっちがいい~?」 部活が終わった後、片付けと掃除は1年生がすることになっている。 「じゃあ久しぶりにおみさまで決めない?」 「懐かしい!よくやったよね、おみさま」 テンションの上がった私達はさっそく“おみさま”で決めることにした。