「えーっと、ちょっと気になって」
「ふーん?」
意味ありげにニヤニヤしてるけど、全然そんなんじゃないから!違うからね!
ただ、あの人の廻りにあった本たちが気になっただけで。
桜花町の事とか、歴史とか。空手やってる話は分かったけど、じゃあ何で剣道の本なんて
あったの、とか
あまりにもジャンルがバラバラすぎて、気になってしまったんだ。
「ところで!あんた昼休みとってもバカな事したんだってねぇ」
「あ、っとそれは..」
とぼけるふりをしても逃げられない、そう観念した私は仕方なく自分がしでかしたあほな失態を静に話した。


