まぁ確かにあれだけ整った顔じゃあ目立つのも無理はないか、まぁ私は知らなかったけど。
だけど静の言っていることは少し違った。
「確かにカッコいいからみんなから一目置かれてるけど。あいつ休み時間の度に図書館へ行って何か調べてるみたいよ」
「でも私図書委員だけど、見たことないよ」
「それは放課後の話でしょ?放課後はあいつすぐに家に帰ってるみたい、
あいつの家道場だしね」
道場?
「空手の道場だっけ?詳しくは知らないけれど」
なるほど
「ってか静詳し過ぎ」
「何言ってんの、色摩の情報なんて入学式からすごいのよ」
「そうなの?」
「大体出身中学もみんな分からないのよね、どうやら外から来た子みたいよ」
珍しいわよね、と言いながら色摩君の方を見た。
「で?何で楓夏は色摩の事が気になるの?」


