~桜花~




「いってきま~す!」




いつものように準備をして家を出て学校に向かう。



空は今日も天気がよくて、気持ちのいい風が頬を撫でていく。






「今日も気持ちいいなぁ~」



そんなことを思いながら空を見上げると、何か黒いものが飛んで行くのが見えた。






視力はいい方だと思うけど、距離が離れすぎていてしっかりとらえることが出来ない。






あれは..一体なんなの?





その時、ぽんっと肩を叩かれた。
もしかしてさっきの..?なんて思いながら振り返ると、あれ?何で今この時間にいるの?



「おはよう、楓夏」


「り、小鳥遊先生」