「さくら、ばな」 新しい、私の技。 「大丈夫か?」 色摩君の声に我に返る。 「うん、大丈夫。ありがとう」 「そうか」 「色摩君、凄かった」 「何が?」 「龍の技」 「俺のは大した事はない」 会話が途切れて、沈黙が続く。