ビルの上に飛び上がり、屋上で止まる。 そこで剣を横にして、何かを唱えている。 私には聞こえない。けど次に色摩君が剣を縦にすると、灰色の何かが剣から出てきた。 あれはーー龍 巨大な龍は逃げる鬼よりも速くてすぐに鬼の姿を捕らえて縛り付ける。 ぐるぐる巻になっている状態で身動きが取れない。 「今だ!」 色摩くんの叫び声に反応して瞳を閉じた。