クラスからヒューヒューと、指笛が鳴る。まじ、うちのクラスからカップル誕生か? 誕生するわけないでしょ! チラッと先生の方を見るけど、笑ってるだけで。 湖山くんは子犬のような目付きで私を見てるし、静は面白そうに見てる。 もう、なんとでもなれ、よ! 「わ、分かったわよ、やればいいんでしょ!!」 こうなったら徹底的に仕切ってやるんだから! 「その代わり、みんなにも協力してもらうからね!」 私の発言に、みんながはぁい、と元気良く答えた。