~桜花~




みんなと別れて歩き出した。



「それにしても今日の試合、凄かったよね」



「うん、そうだね、先輩達に圧倒されちゃったよ」


「違うよ、あんたの事だよ、楓夏」




隣を歩く静がうっとりとした顔で瞳を閉じた。



「私?ってかまたその話?大体、別に普通だと思うけど」



「いや、あんたは絶対に剣道の道を行くものだね」



「そんな大げさな」