いきなり何を言い出すんだろう? 不思議に思う私とは反対に、燐ちゃんは小さく笑って答えた。 「もちろん、四月朔日は俺の生徒だけど?」 「授業中に二人きりでしたが?」 「誰のせいで楓夏が泣いたと思ってる?」 燐ちゃんが私の頭を軽く叩いた。 「あまり泣かせるなよ」 「どういう意味だ?」