「あの小さかった楓夏がなぁ〜」 「バカにしてるでしょ」 「まさか。嬉しいんだよ」 ぽん、と頭の上に燐ちゃんの手が乗る。 「んー、でも複雑だな」 「何が?」 「兄としてはいつまでも可愛い妹でいて欲しかったんだけどな」 「燐ちゃんってシスコン?」 「何とでも言えよ」 プイと反対を向く燐ちゃん。 やっぱり話して良かった。