~桜花~





燐ちゃんが私の涙をぬぐってくれて
「とりあえず来い」と私の腕を引っ張った。





連れて来られたのは体育教官室だった。





「今は俺しかいないから安心しろ、
それと担当教科の先生に一言言ってくるからここにいろよ」





燐ちゃんはそう言うと教官室を出て行った。






相変わらず私の涙に弱い燐ちゃん..ううん、本当は優しいんだよね。