黒猫ちゃんの憂鬱5




『何で、だよっ!?俺の兄貴殺した奴だぞ!?何で庇うんだよ!?』




「庇ってるんじゃない!!ヒロには関係ないっ、出てって!!」



このぐらい言わないと、ヒロは聞く耳をもたないから。




來が頼ったのは仲間でもない私。





ヒロではない。




別に、兄弟だからという問題でもあるのだろうけれど・・・





來が頼ったのは私だ。




話を聞いてくれといっているのに、聞かないわけではない。








『あぁ、そうかよっ!!もう、俺知らねぇからなっ!!好きにしろっ!!!』




バンッ




『ごめんな・・・。俺の所為で、めちゃくちゃにっ・・・』




違う。




來の所為じゃないよ