黒猫ちゃんの憂鬱5




いきなりあいたドア。




吃驚して二人とも、ドアを見る。




『っ、な、にしてんだよっ!!離れろっ!!』







ヒロが居た。




私を抱きしめている來を引き剥がそうとする。





ダメだ。




これじゃ話が聞けない。





こんなにも弱っている來を・・・





実の弟を・・・。





野放しには出来ないっ・・・!







「やめてっ!!」




離れそうだった來の手を取り、今度は私から來を抱きしめる