ブチッ 手に繋がれてある点滴をまず取って、果物ナイフで切った。 ドクドクと流れる点滴の液体。 「・・・いい気味~~」 これからが本番。 私服に着替え、財布と携帯を持って扉をゆっくり開ける。 キョロキョロと左右を見てヒロが居ないことを確認して、後手で扉を閉めた。 「ふふん。ぶゎあ~~かっ」 私は非常口を目指して歩く。 ヒロは多分私が居なかったらエレベーターとかで行ってるとでも思うだろ。 じゃ、普通にお見舞いに来て帰る客という設定で行こうか。