黒猫ちゃんの憂鬱5




ブチッ





手に繋がれてある点滴をまず取って、果物ナイフで切った。





ドクドクと流れる点滴の液体。





「・・・いい気味~~」




これからが本番。





私服に着替え、財布と携帯を持って扉をゆっくり開ける。






キョロキョロと左右を見てヒロが居ないことを確認して、後手で扉を閉めた。







「ふふん。ぶゎあ~~かっ」






私は非常口を目指して歩く。





ヒロは多分私が居なかったらエレベーターとかで行ってるとでも思うだろ。






じゃ、普通にお見舞いに来て帰る客という設定で行こうか。