黒猫ちゃんの憂鬱5





ピューッと走って行った親父と入れ替わって入ってきたヒロ。





何かめっちゃ空気重いし。





めちゃ俯いてるし・・・。





「無理してこ、」




無理して来なくて良い。そう言おうとしたのだけれど、






『ごめん』




ヒロの謝罪で遮られた。





「・・・ハイ?」




『ごめん。』




「・・・謝りに来たのなら帰って」





謝って欲しくて庇ったんじゃないのに。








ありがとう、それだけでいいのに。