黒猫ちゃんの憂鬱5





『誰だ、お前等・・・』





「カッ、エデェッ・・・。ユ、ゥキッィッ。ふ、ぅっ」




嫌だ・・・。





見たくないよ・・・





やはり、私には・・・助け舟が必要らしい。





クルッと振り返り、カエデに抱きついた。





眼から手を離し私をギュッときつく、でも優しく抱きしめる。






『アンナは入ってろ』



『嫌。私も見るっ』




『・・・』



こんな時でも、彼女優先なんだ?





今の私には、怒りと悲しみで覆われていた。