黒猫ちゃんの憂鬱5





なに、それ。




ヒロトって・・・アンナって。





呼び捨てで呼び合う仲なんだ?





やっぱり私には・・・孤独がお似合いなのかな。






『違うっ。ちがっ!!』




『もぉ~。何でそんな否定するのぉ?アンナ悲しいじゃんっ』




「何が?何が違うの?」




私が第一に出した言葉は、小さく・・・震えていた。







『ツキッ。聞いてくれっ!!』





「何を?何を聞けって?」




『違うんだっ。聞いっ・・・!!』




「今見たものが、全てだよ」



タッと走ってくるヒロ。