黒猫ちゃんの憂鬱5





電柱が光を当てる。





私は少しずつ、二人に近づく。




何してるの?





そう、一言言いたくて。






なのに・・・。





ズッとフードを深く被った瞬間、




女の子が、ヒロに




『んっ・・・。やめろよ、アンナ』




キスをした。







『えへへーっ』





溜まり場からもれた光と、電柱の光が端に居る二人と私を照らした。