犯人の行動時間や行動範囲。

犯行現場の人の居ない時間帯。

犯行現場の見通しなど。

完璧な状態を作る為に、それらを調べ上げ、計画を立てていた。

火茂瀬の様に無計画で殺した事はない。

「目撃なんてされないッスよ。結界張ってもらえるんで」

……忘れていた。

火茂瀬は被害者の霊に結界を張ってもらっていた。

そうか、だからこんな馬鹿でも僕のコピーキャットとして殺ってこれたんだ。

思い返すと、僕が殺るよりコピーキャットの行動は早かった。