黄色い立ち入り禁止テープで囲まれた内側には、刑事と鑑識が数人。 外側には警備についているのが数十人。 「おはよう」 内側に入って来たのは3つ年上の先輩刑事、白城智(シラキ サトル)だった。 「あ、おはようございます」 僕は声のした方に振り返り、頭を下げた。 「ほっそい女だなぁ……」 白城は廃虚ビルの4階で体中の関節が逆に折られた女の死体を見て、顔をしかめた。 「今月に入って2回目ですね」 僕も長い髪が血でベタベタになっている華奢な女の死体を見つめた。